こんにちは、Eたろうです。
この記事で紹介する教材は『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』です。
中学で学ぶすべての文法項目が1冊にまとまった本書は、「英語の学び直しをする大人」が1冊目に手に取る教材としてピッタリです。
全ページカラーで構成もシンプルでわかりやすいので、英語に苦手意識がある方も、挫折することなく継続しやすいでしょう。
本書の狙いは「実際に英語を使えるようになる」こと!
しばらく英語には触っていないけど、学び直したい!
今はまだまだだけど、将来海外で働きたい!
という方が1冊目に取る本として、ピッタリです。
是非この記事を参考にして、本書を検討なさってください。
このブログで紹介する教材は、私が自分の担当する受講生に実際に使っていただいているものばかりです。 実際に使ってわかった「教材の特徴」や「こんな人に向いている」というリアルな情報をお伝えします。
この記事を読むことで、教材の概要や使い方を理解し、正しく最短な方法で学習を進めていくことができるようになるでしょう。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』基本情報
タイトル | 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版 |
出版社 | 株式会社 学研プラス |
著者 | 山田 暢彦(監修) |
発行日 | 2022/3/22 |
総ページ数 | 336ページ |
学習科目 | 中学文法 |
難易度 | 初級者向け |
音声取得方法 | ①CD ②各ページ記載の二次元コード ③音声再生アプリ「my-oto-mo(マイオトモ)」 |
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』の構成
本書は、シンプルな見開き1ページごとの構成となっています。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版|山田 暢彦(監修)
全ページカラーで、イラストが豊富なので視覚的にも非常に見やすいです。
見開き1ページごとに1LESSONが収録。
左ページに解説があり、右ページの書き込み式EXERCISEで、すぐに練習をすることができます。
例)LESSSON22「疑問文のつくり方」
左ページでbe動詞を使っての疑問文のつくり方を解説
右ページのEXERCISEでは、You are hungry→Are you hungry?に変換するような練習。
各CHAPTERの中に複数のLESSSONが入っていて、CHAPTERが終わるごとに、「復習タイム」という練習問題も収録されています。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』の特徴
初級者にやさしいシンプルな構成
本書に取り組む方は、英語初級者がほとんどのはずです。
学生時代、英語が嫌いで、いまだに苦手意識を持った状態で本書を手に取った方も多いことでしょう。
そんな方が、学び直しの1冊目から、難しいテキストに取り組むと必ず挫折します。
その点、見開き1ページに情報が整理されていて、カラー&イラスト付きという構成は、英語が苦手な学習者を優しく迎え入れます。
イラストが多い分、1ページあたりの文字数も少なくサクサク進めることができるのも良いところ。
初級者こそ『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』から取り組むのが良いのかもしれませんが、いきなりあの小さな文字を見せられると、また英語が嫌いになってしまいますからね(笑)
フォローしておきますが、『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』は超オススメです。本書が終わって、英語に抵抗がなくなったあとにやるにもピッタリだと思います。
学んだ内容をスピーキングに活かすための工夫
本書の狙いは、ただ中学の文法を復習することだけではありません。
その先、「実際に英語を使えるようになる」というところまで想定して構成されています。
よって、解説を読んで終わりというわけではなく、それと同じ量のページを割いて、EXERCISEが収録されているのです。
さらに後述する音声を併用することで、学んだことをスピーキングに活かすことを強く意識して学習できるでしょう。
テキストなしでも学べるように工夫された音声
音声だけで学べるように工夫されたスマホ用音声も本書の大きな特徴です。
スマホで音声を聞く場合、「発音用音声」と「スピーキング・トレーニング用音声」の2種類から音声を選ぶことができます。
「発音用音声」では、EXERCISEのセンテンスを読み上げます。(英語のみ)
「スピーキング・トレーニング用音声」は冒頭部分に、著者本人による発音・スピーキングの特別ワンポイントレッスンが収録されています。
「日本語訳→ポーズ→英語→ポーズ」という流れで収録されているので、瞬間英作文とリピーティングの練習もでき、スピーキングに活かすのに効果的です。
冒頭のワンポイントレッスンを初めて聞いたときは、その親切心に震えました・・・!
豊富な練習問題で反復練習が可能
文法の解説書と聞くと、冒頭から最終ページまで、解説で始まり、解説で終わるイメージがあります。
練習問題は別で用意して、文法の解説書は辞書のように使った経験が皆さんもあるのではないでしょうか。
本書の場合は、
「解説→問題→解説→問題→・・・→復習問題」と、アウトプット量を重視しています。
学んだことはアウトプットしてこそ身につくのです。
別で問題集を用意しなくても、1冊だけで練習が完結してくれるのは、最高のコスパなのです。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』の効果的な使い方
効果的に学ぶための3つのコツ
- ①1日1LESSON進めればOK!
-
本書を学ぶ英語初級者の方にとって、まず大切なのは英語学習を習慣化することです。
習慣化のコツは「小さな習慣から始めること」
最初からいきなりたくさん進めるよりも、まずは1日1LESSONから始めるのがもっとも挫折しづらいでしょう。
習慣化した後に、2LESSON→3LESSONと増やしていくのは良いと思いますが、最初から無理するのは挫折リスが上がるだけなので気をつけましょう。
- ②EXERCISEは絶対に飛ばさない
-
本書を使っている方の中には、解説を読んで満足してしまう方が相当数いらっしゃいます。
解説を読んだだけでは、その文法知識は身につきません。
必ず、EXERCISEまで解いて終わりにしましょう。
こんなに丁寧に練習問題を用意してくれている本はなかなかないのでもったいないです。 - ③あえて翌日にEXERCISEを行う
-
記憶のメカニズム的に、「忘れかけた頃に復習すると定着が良くなる」と言われます。
それを利用して、あえて翌日にEXERCISEを回すというのも一つの手です。
以下2通りの進め方のどちらかがオススメです。
パターン1:翌日にEXERCISE
1日目:LESSON1の解説
2日目:LESSON1のEXERCISEとLESSON2の解説
3日目:LESSON2のEXERCISEとLESSON3の解説
・・・
パターン2:毎回必ず復習を入れる
1日目:LESSON1の解説とEXERCISE
2日目:LESSON1のEXERCISEを解いた後に、LESSON2の解説とEXERCISE
3日目:LESSON2のEXERCISEを解いた後に、LESSON3の解説とEXERCISE
・・・ Eたろう人間は忘れる生き物です。
1日に複数LESSON進める場合も、必ず前回分の復習を入れながら、進めていきましょう。
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』と併用する。
少し応用編です。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』と、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』と併用してみてはいかがでしょうか。
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』は、中学レベルの簡単な例文を使って、「日本語→英語」に変換するトレーニングです。
文法を理解している読者を対象としていて、中学1年レベル〜3年レベルの順番で各トレーニングが構成されています。
私が担当する受講生さんに教材を提案するときにも、
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』でまずは文法を理解、完成後に『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』へ移行して、たくさんの練習をこなしていく。
という流れを組むことが多いです。
ちなみに、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を一冊丸々終えてから瞬間英作文に移るのが絶対ではありません。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』で「現在進行形」を学ぶ→『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』で「現在進行形」のトレーニングをする。
という流れで進めると「現在進行形」の理解度は2倍増しになるはずです。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の目標は、「実際に英語を使えるようになる」というところにありましたね。
瞬間英作文トレーニングとの併用は、その目標実現に向けて非常に相性が良いです。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』はこんな方にオススメ!
本書は、「英語の学び直しをする大人」にオススメです。
「英語の学び直しをする大人」と言っても2パターンに分かれます。
①学生時代から英語は苦手で避けてきた。
②学生時代はきちんと英語を学んだが、大人になってから長い間英語学習から遠ざかっている。
①の方は、最初のLESSONから丁寧に読み進めていきましょう。
大人になった今なら、学生時代とは違う角度で英語をとらえることができ、楽しむこともできるかもしれません。
②の方は、わかっているところは読み飛ばしながら進めていきましょう。
「ここちょっと怪しいな」と感じるところについては、きちんと練習問題を解いてみると良いです。
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』を軸に進めながら、本書は辞書的に使うのも良いと思います。
もちろん、現役の中学生や中学の内容を復習したい高校生にも有用な教材 ですよ〜
TOEIC対策として使えるか
英語学習は避けてきたけど、会社からTOEICの点数を求められてしまった・・・
という方も多いでしょう。
TOEICの得点を上げたい場合、TOEIC専門の参考書で学習するのが一番です。
ただ、中学文法が固まっていない段階で、TOEIC専門の参考書に手を出すのは、逆に非効率です。
スコアもどこかで頭打ちになるでしょう。
中学文法が固まっていない場合は、まず本書で基礎を固めてからTOEIC用の教材に移行することをオススメします。
本書がTOEICの点数に即直結するわけではありませんが、長い目で見ると、取り組んでおいた方が得をします。
急がば回れですね!
実際に使った受講生さんの声
カラーで構成もシンプルなので、安心して学習を開始できました!
音声が使いやすいので、移動時間でも学習が捗ります。
エクササイズは、面倒くさがらずすべて解くようにしています。大切ですね。
TOEIC対策の1冊目としてやりました!今思えば、ここからスタートしてよかったです。
学び直しの1冊目として、この本を選んでよかったです!
まとめ『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』
今回は、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』について紹介しました。
- 「英語の学び直しをする大人」にピッタリ。
- 全ページカラー&イラスト付きのわかりやすい構成。
- 練習問題がたくさんあり、学んだ内容をスピーキングに活かせる。
- 音声が2種類用意されていて、テキストなしでも学べるように工夫されている。
- まずは1日1LESSON進めればOK!
- TOEIC対策をしたい人の基礎固めにも使える。
大人になってから英語を学ぼうと思っても、1冊目になにをやればいいのか迷ってしまいますよね。
そんな方はまず本書を手にとってみることをオススメします。
無理しなくていいので、1日1LESSONと決めて、少しずつ英語学習を習慣化していきましょう!