『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』の特徴と効果的な使い方

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こんにちは、Eたろうです。

この記事で紹介する教材は『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』です。

ディスコースマーカー(つなぎ言葉)を使って、流暢に会話をしたり、明快な文章を書きたい方にオススメの一冊です。

Eたろう

中級者以上の方で、ニュアンス含めてより洗練された英語を話したいという方には是非手に取っていただきたいです!

このブログで紹介する教材は、私が自分の担当する受講生に実際に使っていただいているものばかりです。 実際に使ってわかった「教材の特徴」や「こんな人に向いている」というリアルな情報をお伝えします。

この記事を読むことで、教材の概要や使い方を理解し、正しく最短な方法で学習を進めていくことができるようになるでしょう。

目次

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』基本情報

タイトル意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる
出版社ベレ出版
著者コチェフ・アレクサンダー
発行日2023/10/23
総ページ数256ページ
学習科目スピーキング
難易度中級者〜上級者
音声取得方法音声ダウンロードまたはアプリ「abceed」「mikan」

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』の構成

各Unitのテーマごとに「解説→例文→練習問題」の順に進んでいきます。

裏表紙(目次)
意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる|コチェフ・アレクサンダー

ディスコースマーカーとは

そもそもディスコースマーカーとは、文章や会話における「つなぎ言葉」です。
効果的に使うことができると、論理的に文章や会話を展開することができ、より洗練された表現へとつながります。

日本語では、「談話の標識」と呼ばれ、「しかし」、「さて」、「なぜなら」などを指します。

会話の中に挟み込むことで、文章や会話の流れをスムーズにしてくれる効果があります。

Eたろう

日本語では自然と使っているディスコースマーカーですが、英語になると使いこなせる人はとても少ないです。

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』の特徴

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』の特徴

正しいニュアンスを加味して、洗練されたアウトプットを促進してくれる

本書では、アウトプットの「接着剤」となる表現に焦点を絞り、学習者の話す・書くスキルを伸ばすことを狙いにしています。

アウトプットの接着剤とは
ディスコースマーカー、指示語、ニュアンス付加の動詞など。

読んだり聞いたりはできるけれど、話すとなると文章の羅列になったり、いつも同じ表現ばかり使ってしまう。

という声をよく受講生さんから聞きます。

その理由は以下の3つです。

  • ディスコースマーカーを使えない。
  • 各動詞や表現が持つ意味について、ニュアンスまでの理解がない。(結果同じ表現ばかり使ってしまう)
  • 英語の基本原則への理解が甘い。

英語を明快に使えるようになるためには、ディスコースマーカーを知ること、そしてあらゆる表現についてニュアンスからの理解が必要になります。

また、「ある表現を繰り返すときには、別の表現に言い換えた方が望ましい」など、英語特有の原則を知ることも大切です。

本書に取り組むことで、上記3つの課題に効果的なアプローチをすることが可能です。

新しい表現を学ぶのではなく、知っている表現を深堀りしていく

本書が対象としている学習者は中級者以上です。

Eたろう

具体的には、CEFR B2(TOEIC700以上、IELTS4.5以上、TOEFL IBT60〜65以上)を対象にしています。

そのレベルの学習者にとって、本書で出てくる表現のほとんどはすでに知っているものでしょう。

ただし、「知っている=読んだり聞いたりしたときに意味がわかる」というだけであって、会話で使えるかといったら話が違ってきます。

例えば、「but, however, in contrast, nevertheless」などの対照的な状況をつなぐためのディスコースマーカーについて、読んだり聞いたりしたときには、前後の流れ含めて多くの方が意味を取れるはずです。

しかし、「口頭や筆記で正しく使いこなせる」となると使いこなせる人数は激減するはずです。

いつもbutばかり使ってるな・・・

howeverは知ってるけど、使用方法に自信なくて使えないんですよね。。

そのような「聞けばわかるけど、自分では使えない」という「痒いけど手が届かない」表現を身につけさせてくれるのが本書の特徴です。

Eたろう

ディスコースマーカーを面倒くさがらず覚えていくことが、上級者への第一歩ですね!

学んだ表現を例文や練習問題を通してアウトプットできる

本書では解説のあとには、例文と練習問題がセットでついています。

例文の質は短文であっても読み応えのあるものが多く、中上級者にとっても良いレベル感です。

例)「furthermoreとmoreoverの使い分け」におけるmoreoverの例文

 The company’s profits have increased significantly  this quarter. Moreover customer  satisfaction ratings have also gone up.

さらに、練習問題を通して、解説→例文で学んできた知識をしっかりと定着させていきましょう。

練習問題はさまざまなバリエーションがあり、例えば以下のような問題があります。

・学んだキーワードを使っての空所補充
・英語を聞いての空所補充
・与えられた接続詞や動詞を使って、文章を作成する
・音声を聞いて、正しい選択肢を選ぶ
・与えられた語彙の定義を書く

Eたろう

各Unitで解説した内容について、もっとも効果的に身に付くように練習問題が工夫されています!

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』の効果的な使い方

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』の効果的な使い方

解説を読んだあとは声に出して練習をする

「聞けばわかるけど、自分では使えない」という表現を口頭や筆記で使えるようにするためにはどうすれば良いか。

そうです、たくさんの練習あるのみです。

中級者レベルの学習者にとって、本書の解説は「なるほど!」と感じる内容が多いはず。「なるほど!」と感じた内容については、その気持ちを胸にキープしたまま例文を声に出して読んで、そのまま練習問題に挑戦してみましょう。

練習問題は単純に選択肢から選ぶものもありますが、文章を書くことを求められるものもあります。
そんな問題については、きちんと文章で書いて解答をしましょう。

Eたろう

頭の中でだけ解くのと、実際に手を動かすのでは、定着度がまるで違います。

リスニング問題も同様に、すぐに答えを見ることなく、何度も聞いたうえで解答してみましょう。

また、音を聞いたあとに声に出して練習することで、発音含めて体で理解していくことが大切です。

学んだ表現を独り言でつぶやいてみる

練習問題まで解き終わり、Unitごとの学習を終えたあとには、自分の言葉として学んだ内容を使ってみるのがオススメです。

会話する機会がある方であれば、対人相手に使ってみるのが一番ですが、一番手っ取り早いのは独り言です。

Eたろう

対人だと、狙って特定の表現を使うのが難しかったりもするので、独り言はオススメですよ。

例えば、例を示すときにいつも”for example”を使っている方が”including”(〜を含めて)という表現を学んだとします。

テキストの例文はこちら
There are many benefits of regular exercise including improved mood, increase energy levels, and better sleep.

「なんらかの主張を裏付ける例を示すときに、”including”を使うんだな」と学んだら、自分でも作文してみます。

Studying a new language offers various advantages, including enhanced memory, better concentration, and greater cultural understanding.
(新しい言語を学ぶことには、記憶力の向上や集中力の向上、文化的理解の深化などのさまざまな利点がある。)

Spending time outdoors brings several benefits, including reduced stress, increased creativity, and a boost in vitamin D.
(外で過ごすことには、ストレスの軽減や創造性の向上、ビタミンDの増加といった多くの利点がある。)

Eたろう

こんなかんじで自分で作文をすると、学びが深くなり、アクティブに使えるようになります!

『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』はこんな方にオススメ!

オススメ
話すときに流暢さがない方

瞬間英作文をスパッと作ったり、相手が聞いてきたことに対して短文で返答することはできるけれど、長めの意見をスラスラと話すことが難しい。

そんな方にはピッタリです。

短文でしか話せない方の多くは、ディスコースマーカーを使いこなせていません。
結果的に、思いついた短文を並べるだけとなり、会話が続きません。

ディスコースマーカーを正しく理解することで、おかしな間を作らずに会話を継続していくスキルが身につきます。

より洗練された英語を話したい方

「いつも同じ表現を使ってしまう」「アウトプット時のニュアンスのレベルでは英語を理解できていない」など、英語の基本は身についているけれども、さらなるステップアップを狙いたい方にオススメです。

とくに、ビジネスで英語を使っている方で、「幼稚な英語から抜け出して、もっとロジカルに英語で伝えたいんだ」という希望を持った方には有益でしょう。

英検などの検定試験対策をしたい方

各試験における、ライティングとスピーキングの対策にはピッタリの内容です。

ライティングにおいて、ディスコースマーカーを知っていることで、より自然な文章に仕上げることができます。

本書の例文自体が、試験でそのまま使えそうなものなので、そのまま模写して覚えてしまっても良さそうです。

面接においての表現力アップのためにも、そして正しいニュアンスで伝えるためにも、本書が役に立つはずです。

こんな方は向いていないかも

カジュアルな表現を使って、日常会話を学びたいという方には不向きかもしれません。

ライティングにも対応できるように構成されていることもあり、例文の内容は固いものが多く、日常会話というかんじではありません。

もちろん、日常会話で使えないことはありませんが、どちらかというと、ビジネスで英語を使う方の方がオススメできる内容です。

実際に使った受講生さんの声

長く話すことが苦手だったのですが、ディスコースマーカーを知ることで表現の幅が広がりました。

練習問題が豊富なので、たくさんのアウトプットを取り入れながら学習できます。

表現のニュアンスがわかり、使い分けられるようになりました。以前より洗練された英語を使えています。

英検のライティング対策にも使えそうです!

まとめ『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる

今回は、『意見・主張をクリアに伝える技術 ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる』について紹介しました。

  • ディスコースマーカーを知ることで、論理的に明快な洗練された英語を使えるようになる。
  • 知っている表現を深堀りすることで、正しいニュアンスでのアウトプットが可能になる。
  • 例文や練習問題が豊富で、学んだことをすぐにアウトプットできる。
  • 練習問題はしっかりと声に出して練習することが大切。学んだ表現を使っての独り言も有効。
  • 検定対策にも使える。

英語の基本が身についた中級者以降の方が、さらなるステップアップのために手に取ると必ず効果を発揮してくれます。

アウトプットをテーマにした教材ですので、とにかく声に出しながら進めていきましょう。

ディスコースマーカーや正しいニュアンスを知ることが、英語上級者への第一歩です!

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