こんにちは、Eたろうです。
この記事で紹介する教材は『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』です。
本書では、誰でも知っている基本動詞を深ぼることで、表現力のアップを狙えます。
言いたいことがあるのに、パッと口から出ないという方にはとくにオススメです。
このブログで紹介する教材は、私が自分の担当する受講生に実際に使っていただいているものばかりです。 実際に使ってわかった「教材の特徴」や「こんな人に向いている」というリアルな情報をお伝えします。
この記事を読むことで、教材の概要や使い方を理解し、正しく最短な方法で学習を進めていくことができるようになるでしょう。
『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』基本情報
タイトル | 語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。 |
出版社 | 株式会社 Gakken |
著者 | 武智 さやか |
発行日 | 2023年3月7日 |
総ページ数 | 271 |
学習科目 | スピーキング |
難易度 | 中級者 |
音声取得方法 | 各ページのQRコード/音声ダウンロード/アプリ「my-oto-mo」 ※my-oto-moはGakkenが出して専門の音声再生アプリ |
『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』の構成
語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。|武智 さやか
サンプルページを引用
50個の基本動詞を軸にして、各ページが構成されています。
各動詞、見開き2ページずつが基本です。
見開き1:動詞のコアイメージイラストとよく使われる表現
見開き2:日本語→英語の瞬間英作文
冒頭から50ページ程度を割いて解説もあるので、ぜひ読んでみましょう!
『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』の特徴
3つのやめる
本書のゴールは「英語で自分が言いたいことが言えるようになること」
そのために、3つのやめるべきことを提案しています。
① 単語をたくさん覚えるのをやめる
② 日本語を英語に訳すのをやめる
③ 文法を学ぶのをやめる
こちらの「3つのやめる」を軸にして構成されています。
基本動詞の深堀りを狙っている
単語をたくさん覚えるのをやめる
本書の一番の特徴が、中学レベルの基本単語ごとにそれぞれのページが構成されていること。基本単語を深ぼることで表現力を伸ばすことを狙いにしています。
英語は動詞を重視する言語であるため、本書においては基本となる”動詞”を各ページの主題にしています。
例えば”make”のページで紹介されている「You can make it」という表現。
意味は「あなたならうまくいくわ」となりますが、make=作る という意味だけ覚えていては、「あなたは作ることができる・・・?」と正しく解釈することができません。
(文脈によっては「あなたは作ることができる」で正解なこともあります。)
多くの英語学習者が、「表現力を伸ばすためには、知っている語彙数を増やす必要がある」と考えますが、語彙数を増やすことだけが、表現力向上につながるわけではないのです。
難しい単語を覚える前に、基本の動詞を使いこなせているか確かめてみましょう。
基本動詞を深ぼっていくという構成上、本書には多くの句動詞が登場します。
句動詞とは「動詞+前置詞or副詞」で構成される表現で、例をあげると以下のような組み合わせがあります。
ask for :請求する
bring up :(話題や問題)を持ち出す
come across :偶然(人)に出会う
get by :何とかやっていく
run into :偶然出会う
come across,come along,come over…..ごっちゃになって難しいです。。
各動詞が持つコアイメージを正しく捉えて、ひとつひとつ理解していく必要がありますね!
すぐに覚えられるものではないので、 本書の例文や、 実際の使用例を調べながら一つずつ覚えていきましょう。
句動詞を扱った教材では、こちらもオススメです。
英語で表現しやすいように日本語を言い換える意識がつく
日本語を英語に訳すのをやめる
当たり前ですが、英語と日本語ではまったく文章の構造が違います。
頭に浮かんだ日本語を英語に変換するためには、英語と日本語におけるルールの違いを理解する必要があります。
①日本語は曖昧、英語は具体的。
②日本語は名詞を、英語は動詞を大切にする。
③日本語は大切なことを後に、英語は先に言う。
思い浮かんだ日本語を英語に変換する際には、このルールに従って、まずは日本語を噛み砕いて英語にしやすい形に言い換えてあげるのが吉です。
本書における瞬間英作文では、言い換えのコツを載せてくれているので、日本語を噛み砕くコツを身に着けることができます。
例)ケーキ切り分けてもらえる?→(「私にケーキを切ることはできる?」と言い換え)
→Can you cut me a piece of cake?
このクセが身に付くと、思い浮かんだことをパッと変換しやすくなります。主語→動詞の順番で構成して、動詞を軸に考えることを意識してみましょう!
会話でそのまま使える例文が豊富
文法を学ぶのをやめる
「英語は実際に使いながら身につけていくもので、文法書は辞書的に使えば良い」というのが著者の考え方です。
まずは文法書を読んで土台を作ってから、会話の練習をしたいのですが・・・
その考え方も悪くありませんが、とにかく挫折しやすいのが欠点ですね。
著者は、独り言をたくさん取り入れて英語を身につけてきたということですが、本書で紹介されている例文もそんな独り言から生まれたものがたくさん含まれているのかもしれません。
実際の会話ですぐに使えそうな表現ばかりですので、声に出して練習して身に着けることができれば即戦力になってくれます。
『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』の効果的な使い方
- ①動詞のコアイメージを正しく理解する
-
本書のテーマは基本動詞を深く知ること。
まずはその動詞が持つコアイメージを正しく知ってあげることが大切です。各動詞、見やすいイラストでコアイメージが紹介されているので、まずは頭の中でイメージを膨らませましょう。
また、「単語を深く理解する」という意味では、関連単語を覚えることも大切です。
各動詞につき、「一緒に確認しておきたい関連単語」という項目も用意されているので、目を通しておきましょう。findの関連単語としては、meetとloseが紹介されていますね。どんな関連があるんだろう。
Eたろう関連単語の例文も調べてあげることができると完璧です!
- ②各動詞の意味と頻出表現を例文とともに理解する
-
コアイメージをつかんだら、実際の例文とともに練習です。
その動詞を単体で使った例文のほか、句動詞などの頻出表現を用いた例文も紹介されています。
①で頭に入れたコアイメージを保持しながら、声に出して例文を読んでいきましょう。
- ③瞬間英作文に挑戦
-
左ページの日本語を瞬時に英語に変える練習をしていきます。
①②で学習した内容を頭に浮かべながら、変換をしていきましょう。
まずは右ページの答えを見ないで、自分なりに声に出したり、紙に書いてみるのがオススメです。
その後、解答を確認して間違いがあれば修正をしましょう。
Eたろう間違いがある場合は、日本語の噛み砕きが不十分である可能性があります。「言い換え」の解説がある場合は参考にしてみましょう。
瞬間英作文をするときには、自分で一部応用しながら練習するのがオススメです。
本の例文)
電話番号が間違ってた(I found out the phone number was wrong.)
自作例文)
URLが間違ってた(I found out the URL was wrong.)
簡単でいいので、色々試しながら練習しましょう! - ④音声に合わせて言えるようになったら完成
-
本書には「日本語→英語」の順番に流れる音声がついています。
本を参照しながら練習したあとは、ながら学習でもOKなので、音声を使って何度も声に出して復習しましょう。
最終的に、日本語音声が流れた後の空白の間に英語が言えるようになれば完成です!
『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』はこんな方にオススメ!
- まずは基本的な会話力を身につけたい初心者の方
-
本書で紹介されている基本動詞は誰でも知っているものばかりです。
難しい単語を使った表現が少ないので、初心者の方でも取り掛かりやすいはずです。
著者としても、「まずは話す練習をして、文法は後付けでOK!」という考え方があります。「文法をやるのが面倒で、英語学習を始めることに躊躇している」という方が一歩目を踏み出すのに適した教材です。
- 表現力が乏しくて悩んでいる方
瞬間英作文はできるようになったけど、いざ英語を話す場面になると言いたいことが言えないんです・・・
そんな悩みをよく聞きます。
基本的な文法能力が備わり、瞬間英作文などを他の教材で練習した後であっても、表現力に課題を感じる方は多いのです。
ここが、中級者と上級者の違いであるように感じます。
基本が身についたあとは、自分が使うであろう表現を覚えて、ひたすら練習するのみ。
本書で、基本動詞を深ぼる練習を通して、表現力を伸ばしていきましょう。
実際に使った受講生さんの声
基本動詞を軸にしたページ構成がシンプルで進めやすいです。
動詞を大切にしながら会話するクセがついてきました。
日本語の変換にも触れてくれているので、瞬間英作文のときに助かっています。
この前、bring up という表現が自然に使えて嬉しくなりました!
まとめ『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』
今回は、『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』について紹介しました。
- 基本動詞を深ぼって表現力を鍛えることができる。
- イラスト付きで例文もカジュアルなため、取り掛かりのハードルが低い。
- 英語で表現しやすいように日本語を変換する力が伸びる。
- 基本が身についた方が、表現力アップのために使うのがオススメ。
- 瞬間英作文は音声を使って仕上げの練習を行うと良い。
多くの方が「表現力アップ=単語力強化」と考えて、単語帳を手に取ります。
難しい単語を覚える前に、基本的な動詞をきちんと使いこなせているかを考えてみましょう。
多くの方が、基本動詞の深堀りをしたことがないはずです。
本書を参考にして、日々思い浮かんだ状況を英語に変える習慣がつくといいですね!